世の中怖い事は沢山あるけど、やっぱり一番怖い事と言ったらなんと言っても逮捕よね!逮捕は怖いわ~。
そして二番目は税務調査ね。
でも相変わらずラップ界では定期的に旬のラッパーが逮捕されてて、もしかして警察も「こいつ旬だからそろそろ一回捕まえときましょう」っていう啓蒙的な意図があるんじゃないかって思わず勘ぐってしまうわ。
一番最近だと今年の2月に名古屋の旬の若手ラッパー、¥ellow Bucksが大麻で二度目の逮捕。その前だと去年10月に舐達麻内のメンバーが大麻で二度目の逮捕。
なんだか旬のラッパーのセカンド逮捕が目立つわよね。「反省してないみたいだからセカンド逮捕行きましょう!」みたいなノリがあるのかしら警察にも?
ただラップ界も変わってきてて、多少捕まってもキャリア的にあんまり影響なくなってきた感じがするわ。この辺のラッパーは元々のキャラからしてもイメージダウンとかもないし。
¥ellow Bucksが一度目の逮捕後に出した「GIOTF feat.JP THE WAVY」はヒットしたし、舐達麻がつい最近リリースした新曲「ALL DAY」もめちゃめちゃいい曲よ。
ちなみにイメージダウンといえば話題なのが最近ブレイキングダウンの試合をドタキャンしてまさかのEPリリースしたSATORUだけど、ブレイキングダウンファンからはイメージダウンしてるけど収録曲「Drill Flow feat.Watson」のWatsonのバースがヤバくて音楽的な評価は上がってるっていう逆転現象が起こってるわよね。
一昔前だったらラッパーも売れるためにはメディアに出なきゃいけなくて、警察に捕まるとメディアに出れなくなるのでどうしてもダメージ受けるって感じだったけど今は別にメディアに出なくても売れるっていう仕組みが出来上がっちゃったと思うのよね。
善行でも炎上でも話題になれば全てがプロモーションに繋がると考えられてるSNSマーケティング時代では、もはや捕まることすらプロモーションになってるのかもしれないわ…。
他にもラッパーは何人も捕まってて、大麻やDVや強盗から「ナマコの密漁」っていうまさかの犯罪まで本当に様々よ。
ナマコの密漁ラッパーの詳細が不明なので我々は情報を求めてるわ。
でも最近一番驚いたのは何と言ってもNORIKIYOの逮捕!
熊本のビニールハウスで大麻草148本と乾燥大麻18.4キロ、なんと一億円相当が押収されたっていうごっつい犯罪なのよ。
¥ellow Bucksなんてたった0.888グラムで捕まったのに!
そして第一審の判決で懲役3年6ヶ月。
つい最近NORIKIYOのインスタグラムが更新されてまだ娑婆にいて4月23日頃までは仕事しますという旨で、意外とそういう物なのね…と驚くと同時に、ライブや客演もやってるみたいだから見るなら今しかないわ!
しかし、日本語ラップ界のNORIKIYOの功績を考えたら本当にこの逮捕ばかりは痛手だと思うわ…。
というわけで今回のおすすめ曲はNORIKIYOが2013年にリリースした4th Album『花水木』より「仕事しよう」。
ユーモアと毒と政治性が上手い事入ったキレのあるラップと、MVのTKC(SD JUNKSTA)とSTILLICHIMIYAの面々の顔芸が最高潮に生かされた名曲よ。
浅沼稲次郎暗殺事件ネタとしても完璧な出来!(スタジオ石制作)
NORIKIYO『花水木』通販サイト
Amazon/HMV/TOWER RECORDS/WENOD RECORDS
(X/PIXIV FANBOX)
1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻(全て集英社)。現在は「COMIC OGYAAA!!(コミックオギャー)」で『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』を連載中、単行本はseason10まで刊行中(ホーム社)。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterに掲載された漫画の単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。
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