美ー子ちゃんの今週の一枚

第37回 BIG-RE-MAN「サマーチューン」

BIG-RE-MAN「サマーチューン」夏ね!
去年に続いて今年の夏にわかったのはコロナ禍だろうと緊急事態宣言下だろうとまん延防止等重点措置下だろうと結局夏はやってくるという事よね…。
そして夏らしい事は何一つできなくてもやっぱり夏は暑い!っていう。

そして夏と言えば勿論サマーソングね。
ヒップホップの世界で言うならサマーチューン、サマーアンセム。
これは夏とは切っても切り離せない存在だわ。
でも難しいのがこの、デルタ株が猛威を振るって東京都の新規コロナ陽性者がついに1日5000人を超え自粛ムード一直線の今年の夏。
なんか、いつもの「夏!」「海!」みたいな歌詞を書くのも何か違うじゃない?
それも何だかハイプじゃない?夏に対して。
リアルじゃないわよね。

で、そんな2021年を代表するサマーチューンをリリースしたのが岩手県花巻市レぺゼンの、BIG-RE-MAN!
BIG-RE-MANらしいそこそこに小規模な、そこそこに馴染みのあるサマーシットになってるわ。
スチャダラパー「サマージャム'95」やケツメイシ「よる☆かぜ」などの歌詞もそこそこにサンプリングしながら「オレは大体イオンのペットショップで 犬眺めるふりしてクーラー浴びてる」「かき氷は大体青い 百均のビーサン結構軽い」「子供の頃、あんなに好きだった カブトムシが触れなくなってる」なんていう独特のサマーセンスあふれるサマーリリックを繰り出してくるサマーシットになってるわ。
結局のところこういう絶妙な『夏あるある』を感じたいわけよねサマーチューンって。

そして私はBIG-RE-MANの歌詞とMVにいつも何だか妙~に共感してしまう時があって、これstillichimiyaなんかにも同じものを感じる時があるんだけど、もしかして作者が岡山の「盆地出身」だという事が関係してるんじゃ…?という事に気づいてしまったわ。
海が遠くて山しかない。山を越えないと海に行けないジャパニーズ盆地HIPHOP。
おちょけるしかないのよね。盆地って。(2021年8月配信リリース曲)

「サマーチューン」配信サイト
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服部昇大
服部昇大
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1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻、現在「スピネル」にて連載中の『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』1~5巻(全て集英社)など。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterで発表された漫画を集めた単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。

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