美ー子ちゃんの今週の一枚
OZROSAURUS「Players' Player feat. KREVA」

第49回 OZROSAURUS「Players' Player feat. KREVA」

OZROSAURUS「Players' Player feat. KREVA」2023年の日本語ラップ界の重要トピックスのひとつとして「有名ビーフの終焉」はあるんじゃないかと思うわ。
ラップの世界ではビーフつまり喧嘩、揉め事やディスり合い等「あのラッパーとこのラッパーは仲が悪い」みたいな部分もショーとして見せていく性質があるから「日本語ラップ界の有名ビーフ」みたいなのがいくつも存在しているのよね。

で、日本語ラップ界の有名ビーフといえばまずは「RHYMESTER VS THA BLUE HERB」!
これは超有名ビーフよね。あまりに有名すぎて15年前ぐらいに当時のBLAST誌でも宇多丸師匠が古川耕さんを通して「この件についてこれ以上聞くのはやめてくれ」と発表してたぐらいだから、うんざりするぐらい聞かれまくってたんだと思うわ。
当時売れまくってたRHYMESTERのアルバム『ウワサの真相』の表題曲での「知ったかぶったブスとカスどもが 有り難がるミスターアブストラクト」と、THA BLUE HERB「サイの角のようにただ独り歩め」(『Sell Our Soul』収録曲)の中での「リサーチ不足か早まったか ミスターアブストラクトって呼び名ははずれたな」のラインはあまりに有名よね。

そして時は流れ、2016年頃にRHYMESTERとTHA BLUE HERBが野外イベントで結構仲良さそうに記念写真撮ってるのがTwitterで流れてきて、ファンや我々世代のラッパーも結構驚きで(おそらく同じようにテンションが上がったサイプレス上野やCreepy Nutsも一緒に写ってる画像も流れてきたわ)、そしてそしてこの度2023年4月発売のBOSSのアルバム『IN THE NAME OF HIPHOP II』にて「STARTING OVER feat. Mummy-D」、そして5月末にMummy-Dのソロ曲として「同じ月を見ていた feat. ILL-BOSSTINO」の2曲が公開されたわけよ!ファン感動!

で、もう一個同じぐらい有名なビーフが「KREVA VS MACCHO(OZROSAURUS)」!
これも当時特に飛ぶ鳥を落とす勢いだった実力派ラッパーのビーフとしてかなり話題になったわ。OZROSAURUSのアルバム『Rhyme&Blues』収録の「Disrespect 4 U feat. ZEEBRA」の中でのディスにはじまり、KREVAは最終的にSEEDAとの曲「TECHNIC feat. KREVA」でもアンサー返してたり、ガチ感も強くて本当にどでかいビーフだったわ…。
そして両者とコラボ曲も出してて両者も実力を認めているだろう、ZORNの2021年の武道館ライブにKREVAもMACCHOも客演してて(あとKREVAと因縁のある般若も)、ファン的にも「えっ!?」と驚きがあったわけなんだけど、こちらも時は流れて2023年7月、ついにOZROSAURUSの楽曲「Players' Player feat. KREVA」がリリースされたわけよ!
我々リスナーもさすがにこんなこと絶対にないだろうと思ってたけど、わからないものだわ…!!

ちなみに曲もバラードみたいなのじゃなくてお互い現役バリバリでガチガチのスキル対決みたいな曲で、ガチだわ!
やっぱこの二人はこうじゃないと!(2023年7月配信リリース)

美ー子ちゃんの今週の一枚」第49回

「Players' Player feat. KREVA」配信サイト
AmazonApple

服部昇大
服部昇大
XPIXIV FANBOX

1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻(全て集英社)。現在は「COMIC OGYAAA!!(コミックオギャー)」で『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』を連載中、単行本はseason10まで刊行中(ホーム社)。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterに掲載された漫画の単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。

バックナンバー