美ー子ちゃんの今週の一枚
ZORN『新小岩』

第31回 ZORN『新小岩』

ZORN『新小岩』すっかり音楽の世界もサブスクリプション全盛になってるけど、未だにサブスクで配信されてない日本のラッパーの代表といえばZORNじゃないかしら?
日本語ラップリスナーの間ではサブスク配信されてないと「なんで未だに配信しないんだ」なんて叩かれたりするイメージがあるけど、まぁそんなのはアーティストの勝手よね。
一部のミュージシャン以外は本当に儲からないと思うし…。

ANARCHYが13000円っていう思い切った値段のアルバム出した事もあったけど、音楽が実質無料で聞ける時代にあえてそういう価値の作り方もアリだと思うのよね。
まぁ、あのアルバムは発売日に普通にサブスクで配信されて若干叩かれたりもしてたけど…。(気持ちはわかるわ!)
多分レコード会社の都合とかあるんでしょうけどねぇ。

このへんがZORNが個人レーベルな事の強みよね。

で、最新アルバム『新小岩』だけどすごい作品だわ。
トラックが全てBACHLOGICプロデュース、フューチャリングも超豪華。
ラッパーとしても一番脂が乗ってきたここでヒップホップど真ん中というか、捨て曲無しのクラシック感すら漂うアルバムっていう。

そしてそしてZORNといえば先日の武道館!
客演も漢、ANARCHY、KREVA、般若、MACCHO、BOSS、AK-69、NORIKIYO、AKLO、SHINGO☆西成、Kvi Baba…っていうZORNのプロップス無しではぜったい無理そうな面子だったらしいじゃない?
「Life Story feat.ILL-BOSSTINO」の中で「武道館の翌朝も俺は作業着」ってリリックがあるけど、実際に武道館の翌朝も働いてるっていうね!(塗装業)

「(音楽のクオリティを金でコントロールされない為に)ラッパーは二つの職業を持つべき」って言ってたのはKRS-Oneだったと思うけど、実力とプロップスに加えてこの辺も本当に全てコントロールできているZORNは本当にヒップホップど真ん中だと思うわ。(2020年10月リリース)

『新小岩』通販サイト
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服部昇大
服部昇大
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1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻、現在「スピネル」にて連載中の『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』1~5巻(全て集英社)など。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterで発表された漫画を集めた単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。

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