SEEDA『花と雨』

第21回 SEEDA『花と雨』

SEEDA『花と雨』2006年に発表された日本語ラップ永久不滅のクラシック作品といえば、SEEDA『花と雨』!
あまりにクラシックすぎてこのアルバムの収録曲のリリックは当時全Bボーイが暗唱できたと言われてるわ。
ちなみに私の好きなパンチラインは「前座で食う like 仁義」(M1.「Adrenalin」)よ。
この10年この気持ちでやってきたと言っても過言ではないわ。

とにかくこの時期の日本語ラップシーンはSEEDAが中心だったと言えるぐらいの勢いで、SEEDA & DJ ISSOのMIX CD『CONCRETE GREEN』シリーズははSCARS、BES、NORIKIYO,BRON-K(SD JUNKSTA)、MONJU、田我流(stillichimiya)、鬼、神戸薔薇尻(小林勝行)…なんていう数々のラッパーを世に知らしめたストリートの名作よ。
近年でもSEEDAはニートTOKYOもやりながらTohji、Jin Dogg、YENTOWNなんかの若手とコラボした楽曲もリリースしててそういうトコ、本当に信頼できるラッパーよね。

そんなSEEDAの『花と雨』がこの度映画化したってワケよ!
このアルバムの有名なトピックスである、お姉さんが亡くなったというエピソードももちろん映像化されてるんだけど、やっぱこの作品が珍しいのは日本が舞台ながらハスリングラッパー(つまりハスリングもしながらラップもする)という若者の青春を描いている所よね。
あと結構マニアックというか「あー!このアルバムの時の話ね」みたいなSEEDAを知ってるラップファンならわかるんだけど、初見の人だと結構わかりづらい部分もあるかもって…映画にはなってるけど、でもマイナー系の邦画として観たらわかりやすい方だと思うし、とにかくジャパニーズリアルヒップホップムービーの幕開けにふさわしい映画だわ!(2006年12月リリース、映画は2020年1月全国公開)

「美ー子ちゃんの今週の一枚」第21回

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服部昇大
服部昇大
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1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻、現在「スピネル」にて連載中の『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』1~4巻(全て集英社)など。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterで発表された漫画を集めた単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。