美ー子ちゃんの今週の一枚
Dungeon Monsters「MONSTER VISION」

番外編3 フリースタイルダンジョン終了

Dungeon Monsters「MONSTER VISION」ついに終わってしまったわ…。

おそらく今までは「イキった不良達の恥ずかしいオレ自慢」ぐらいにしか思われてなかったラップが、「狭いステージ上で1vs1のお互いの唾がかかるような至近距離で、トップオブザヘッド(即興)の超絶技巧ラップの応酬によって相手をディスり倒す知能派ストリート競技」だって事がようやく世間様にもわかってもらえたと思うのよね。
長かったわ…。

でも、2020年現在のコロナ禍においてはこの全てが仇となるとは夢にも思わなかったわ…。

ラッパー同士もお客もめちゃくちゃ密だものね…MCバトル。未だにTVでもソーシャルディスタンスしまくりでお笑い芸人でもアクリル板挟んでネタやってる時代にMCバトルの番組はどう考えても無理よね…ってある意味納得した番組終了でもあるわ。

でも、今になって考えるとフリースタイルダンジョンの影響ってめちゃくちゃ大きかったなとやっぱり思うのよね。
おそらくこんなにもアンダーグラウンドな形をそのまま世間に出して一般に影響を与えたのは日本語ラップの歴史上でも一番の出来事じゃないかしら??

そしてフリースタイルダンジョンの影響といえば、何より私よ。
「日ポン語ラップの美ー子ちゃん」よ。
そして作者の服部昇大よ。

最初に日ポン語ラップの美ー子ちゃんが作られたのはフリースタイルダンジョンより前なんだけど、正直FSDブームからのラップブームがなければ同人誌もこんなに話題にならなかったし、何より漫画として出版されることは絶対になかったと思うのよね!
そして6代目日ペンの美子ちゃんも生まれなかったしその後の躍進(?)もないわけで、つまりFSDがなければ作者は未だにすき屋で牛丼のミニしか食べれない貧乏暮らしだったかもしれないって事なのよ…!!
要するにFSDには足を向けて寝られないわ。

そして漫画界でも、元々ラップ好きだった人達の沢山のラップ漫画が連載になったし(これは本当にラップブームみたいな大きな流れがないと難しいと思うのよね)、他にも乙女コンテンツ界でも元々ラップ好きな人達が作った結果、近年まれに見る大ヒットコンテンツになった「ヒプノシスマイク」もそうよね!声優の木村昴さんとか、完全にこれで一皮向けた存在になったわよね。

つまり、我々のような「元々ヒップホップが好きでこれで何か面白いことやりたいなと思ってる連中」がめちゃくちゃ仕事が通りやすくなったわけなのよFSDのおかげで。今までは「ヒップホップ?う~ん…」で終わってた話が「今流行りのヒップホップ?いいね!」に変わったのよねあらゆる業界で。これはスッゴイことだわ。
将棋界における藤井聡太並の影響力よ。

もちろん今日のラップシーンの繁栄は、KOHHやPUNPEEや舐達麻、トラップの若手やその他いろんなFSDとは全然関係ないラッパーの活躍もあると思うんだけど、少し前の停滞期を吹き飛ばすかのようなここ数年の各ヒップホッパー達の活躍にはうれしくなるわ。そしてそのきっかけというか階段の一段目みたいな所にFSDはあったと思うわけよ。

要するに…フリースタイルダンジョンにナフリスペクトよ!

Dungeon Monsters「MONSTER VISION」配信サイト
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服部昇大
服部昇大
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1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻、現在「スピネル」にて連載中の『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』1~4巻(全て集英社)など。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterで発表された漫画を集めた単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。

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