THE OTOGIBANASHI'Sのメンバーとしてシーンに現れ、2017年からソロ活動を開始し今では日本語ラップシーンの中心的人物の一人となったラッパーBIM。そのBIMとin-d、VaVa、JUBEEというすでに結構ソロ活動しているラッパー達4人と、数々の有名ラップ曲のMVも撮ってる映像ディレクターのHeiyuu、そしてすでに二枚のフルアルバムを出してるDJだけど今や人肉アイテムプロデューサーの方で有名になってきて、日本全国で人肉アイテム展をしたりJ・J・エイブラムスやギレルモ・デル・トロなんていう世界的映画監督にも会ったりともはや世界的に有名なアーティストになってきてるdoooo。この6人のメンバーのクルーがCreativeDrugStore。
そのCreativeDrugStoreの1stアルバム『Wisteria』がなんとリリースされたのよね!
驚いたわ…。何に驚いたかを説明すると、CreativeDrugStoreっていうクルー名は結構昔から聞いてたんだけどみんなソロ活動してるし、てっきりレーベルとして存在はしてるけどまとまって活動するわけじゃないタイプのヒップホップクルー(要するにDOWN NORTH CAMP型)だと思ってたけど、リリースするんだ!っていう。
あとはアパレルのコラボアイテムとか結構リリースしてたし、アパレルをガンガン出してくタイプのレーベルかしら?とも思ってたわ(要するにBLACK SMOKER型)。
で、アルバムの内容なんだけど…近年こういう感じのアルバムがなかったというか、まずはアルバム全曲ちゃんと4人のMCが全員参加してラップしてるのね。これ、意外とないのよ!
名義はグループのフルアルバムなんだけど全員参加してる曲は数曲のみ、みたいな感じが現代の主流なわけなのよ(要するにBAD HOP型)。要するに珍しいわ!
そして曲の方は今時なトラップやブーンバップもありながら、とにかくオシャレ!
すでに結成10年以上、ソロ活動で個性も確立してる若手なのか中堅なのかよくわからないMC達がユーモラスかつポップかつ個性豊かにラップの掛け合いを披露する。
このタイプのグループ、今ちょうどいなかったと思うのよね。
かつては沢山いたけどみんなキャリアが長くなると活動は減っていくじゃない?やっぱり常に供給が減ってくのよねこのタイプのグループって。
リップスライムだってなんだかんだで今2MCになっちゃったし。いちラップファンとして、別にMCバトルが好きでも不良のラップが好きでもガチのビーフが好きでも何でもいいと思うんだけど、やっぱりこういうタイプのクルーがいない日本語ラップシーンは落ち着かないわ。
待ってました!って感じ。今後の活躍にも期待ね!
アルバムの曲で言うと特に「Yo, My Ladies」なんて「最高にチルなドライブで聞きたい日本語ラップ」とかのYouTubeのプレイリストに入りそう感をビンビンに感じるから、個人的にはこういうテイストの曲でYouTube数百万再生を狙える曲を作って欲しいわね!(2023年12月配信リリース曲)
『Wisteria』配信サイト
Amazon/Apple/Spotify
(X/PIXIV FANBOX)
1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻(全て集英社)。現在は「COMIC OGYAAA!!(コミックオギャー)」で『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』を連載中、単行本はseason10まで刊行中(ホーム社)。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterに掲載された漫画の単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。
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