ついに出たわね!
何が出たってジャパニーズヒップホップシーンが待ち望んだ大器、徳利のEPよ!
何がやばいってまずこのジャケがやばいわよね。
名前とかタイトルも一切書いてないし、知らない人から見たらこれがジャケかどうかもわからないと思うのよね。
なんかオーストラリアかどっかの水泳選手の勢いある写真…?みたいな。
そしてプロデューサー陣もYasterize、Soakubeats、tofubeats等々…っていう信用しかない面子!
そもそもこんなメンバーが揃うラッパーもいないと思うのよね。
そして内容も意外や意外、結構ストレートにいい曲が多いのよ。
徳利って強烈な変化球を投げ続ける投手ってイメージだったけど(ほぼ変化球しか見たことない)意外といいストレート投げるじゃん!っていうのは新発見だわ。特に「REVOLUTION」「Birthday」とか、普通にアツくていいわよ。
それでも徳利スタイルが特に出てる曲がSoakubeatsプロデュースの「Nicolas(ニコラス)」。
本当に文字通り、部屋が何だか寂しいからニコラスケイジの絵を買ったっていう経験を歌ってる曲よ。
「何?」って思う人もいるかもしれないけど、私たちも「何?」とは一応思ってるから安心して欲しいわ(ちなみにニコラスケイジの描いた絵じゃなくニコラスケイジが描いてある絵らしいわね)。
あと、なにげに冒頭の「Soakubeats」っていうシャウトアウト?(あの、プロデューサー名を言うやつ)がECDなのもグッとくるわ!(2020年3月配信リリース)
Nicolasで言ってるニコラス・ケイジの絵はニコラス・ケイジが描いた絵ではなく、ニコラス・ケイジの顔が描かれた絵という意味です!
— 徳利 (@leetok_2) March 26, 2020
『REVOLUTION』配信サイト
Amazon/Apple/Spotify
(X/PIXIV FANBOX)
1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻(全て集英社)。現在は「COMIC OGYAAA!!(コミックオギャー)」で『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』を連載中、単行本はseason10まで刊行中(ホーム社)。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterに掲載された漫画の単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。
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