とうとう突入した2020年、今のところ今年の日本語ラップシーン最大のパンチラインといえばAwich待望の2ndアルバム『孔雀』収録の「洗脳 ft. DOGMA & 鎮座DOPENESS」のフック「バカばっかだ全く」よね。
バカばっかだ全く
バカばっかだ全く
バカばっかだ全く
バカばっかだ全く
バカばっかだ全く
っていうひたすら繰り返すフック(ていうかほぼ喋り)なのがいいわ~。
まさに今の気分にぴったりだわ。こんなに今を象徴したパンチラインもないんじゃないかしら。
バカばっかだ全く!
鎮座DOPENESの「カミに数字が書かれてる/そのカミをみんな信じてる/御他聞にもれずこの僕も」からはじまるシリアスなようでユーモラスなような歌詞もいいのよね。つまりバビロンシステムの曲ね!
他にもEGO-WRAPPIN'「色彩のブルース」をサンプリングした「紙飛行機」、Chaki Zuluのトラックが光る「Gangsta」「Pressure」あたりの歌モノも素晴らしいし、かといえば「Open It Up」みたいなトラックもMVもドープな曲もあり、そして「ねぶた」をテーマにした「NEBUTA」って曲もあったりと和洋何でもアリの豪華なアルバムよ。
特に共感するのは「Gangsta」の歌詞、
YENTOWN drop するもの全てがFire/True friendshipは買えない/Ghost bitchesとはNever 付き合わない/うるさいヤツのLips get buss on sight/心配はない
これ、まさに今のヒップホップって感じでBAD HOPもKANDYTOWNもYENTOWNも言い方を変えてるだけでみんな同じこと言ってると思うのよね!
こういう気持ちで生きていきたいわ…。(2020年1月リリース)
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(X/PIXIV FANBOX)
1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻(全て集英社)。現在は「COMIC OGYAAA!!(コミックオギャー)」で『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』を連載中、単行本はseason10まで刊行中(ホーム社)。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterに掲載された漫画の単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。
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