「マイクリレー曲」ってヒップホップ特有の文化だと思うんだけど、意外とこれが難しいのよね。
特に大人数になればなるほど収集がつきにくくなっていくんじゃないかしら。
ちょうどホラ、全校集会でみんながザワザワしてて学年主任の先生にキレられるじゃない?ああいう感じで。
どうしても長くなるから聞いてる方もダレやすいし、だから「証言」なんてクラシックと呼ばれてるのよね。
そして必ず聞いておくべき、ラップ界に燦然と輝くマイクリレー曲のひとつといえばこの「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」よね。
2000年代初頭頃のHIPHOPブームを代表する8MCのグループで、15万枚以上売れて当時は街のオシャレな人みんな聞いてたって話よ。
高い声の人、低い声の人、でかい人、変な人、早口の人、うまい人、歌っぽい人達が揃った漫画みたいな8人組のマイクリレーなんだけど、これが何年たっても思わず首を振ってしまう名曲なのよね~!
曲に特別何かテーマがあるわけでもないし(内容もざっくり言うと「俺達がNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDだ」ぐらいじゃないかしら?)。
でも、この曲が放つ色褪せない凄み、もう曲中のDABOの言葉を借りて「化学反応」としか説明しようがないわ!
そして最近ついにニトロ再始動の発表と共に公開された新曲「LIVE19」。
これがまた、昔の勢いそのままのニトロらしさ満載でよかったのよ~!
MVもまたね、みんなおじさんになってるのが味わいがあっていいのよ…。(2000年12月リリース『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』収録曲)
『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』通販サイト
Amazon
同曲収録のベスト盤『NITRO X 99-09』通販サイト
Amazon/HMV/TOWER RECORDS
(X/PIXIV FANBOX)
1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻(全て集英社)。現在は「COMIC OGYAAA!!(コミックオギャー)」で『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』を連載中、単行本はseason10まで刊行中(ホーム社)。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterに掲載された漫画の単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。
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