かつてはJ-HIPHOP、JRAPなんて呼ばれてたけど「日本語ラップ」という名称になんとなく統一されて幾年月。
でも日本語ラップあるあるとして「ラッパー自身が日本語ラップとカテゴライズされるのを嫌がる」ってケース、結構あるのよね。
そりゃ勿論作り手は「日本語ラップ」としてじゃなく「ヒップホップ」という枠で考えて作ってるんだから、日本語ラップ村のローカルな価値観で判断されたくねえっていうラッパーが多いのも理解できるわ。
めんどくさい事多いしね、日本語ラップ村も。批判だけされて特にいい事なんにもないみたいな。
でも最近思うのは「日本語ラップは日本語ラップで、オリジナルないい文化も結構培われてきてるんじゃない?」って事なのよ。
日本語ラップには日本語ラップなりのよさや、日本語ラップなりの美学が出来てきてると思うのよね。
常にアメリカのトレンドを追っかけるだけだったら、何だか空っぽじゃない?っていう。
そこであえて堂々と「日本語ラップ代表」と唱えてるのがこの梅田サイファーの「マジでハイ」なわけよ!
さすが最強フリースタイラーでありながらラジオやトークイベント「Rの異常な愛情」なんかで日本語ラップ愛を語ってるR-指定よね。
LIBROのタイトなトラックにこれまた国内サイファー最高峰集団の梅田サイファーの面々がタイトにラップしてくわけよ。
そして何よりポップなのがいいわよね。あとやっぱこういう路線で行くなら全員お揃いのツナギは鉄板よね。
STEPPER'S DELIGHTの頃のRIP SLYMEみたいな。(2019年1月リリース『Never Get Old』収録曲)
『Never Get Old』通販サイト
レーベル公式BASE/Amazon/HMV/TOWER RECORDS/WENOD RECORDS
(X/PIXIV FANBOX)
1982年、岡山県出身。2004年、『未来は俺等の手の中〜J.P. STYLE GRAFFITI〜』で、第67回手塚賞準入選。著書に『魔法の料理 かおすキッチン』全3巻、『ダークアクト』全1巻、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』全6巻(全て集英社)。現在は「COMIC OGYAAA!!(コミックオギャー)」で『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』を連載中、単行本はseason10まで刊行中(ホーム社)。2017年に6代目作画担当に就任した「日ペンの美子ちゃん」の公式Twitterに掲載された漫画の単行本『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)も発売中。
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